バス釣りにおいてキャストは釣果に直結すると言っても過言ではないくらい、とても大切なテクニックです。
バスがいるであろう場所に正確にキャストしたり、静かに着水させることによって、魚が釣れる確率が一段と上がります。
キャストには様々な種類がありますが、今回はその中でも最も実用性の高いピッチングについて説明したいと思います。
※第1回は正面ピッチング、第2回はサイドピッチングについての記事になります。
~今回の記事でわかること~
①ピッチングのやり方
②ピッチングのコツ
③ピッチングの練習方法
ピッチングとは
振り子の原理と手首のスナップを利用してロッドの下から投げるキャストです。

至近距離を低弾道で正確に撃てることが特徴です。
ピッチングのやり方(右でキャストする場合)
①クラッチを切った状態で左手にルアーを持つ
②腕を地面と平行になるように伸ばす(上げる)
③肘を曲げる(曲げる角度はだいたい100°くらい)
④手首を曲げてティップを7時の方向まで下げる

⑤ティップを自分の正面、ルアーは自分のおへその前に持ってきて構える
⑥ルアーを手から離す
⑦手から離れた瞬間、ルアーを前に押し出すように手首を真っ直ぐ10時の方向まで振り上げる

⑧ラインが放出されている間は、常にサミングする
⑨目標地点の真上に到達したら、親指(サミング)でラインの放出を完全に止め、ルアーの勢いを殺し着水させる
練習方法
振り子が綺麗にできている感覚を身につける
ロッドティップを上下させながら、ルアーが前後に弧を描くように操作する練習をする。
最初はグリップを腕に固定して、弧が綺麗に描けていることに意識を向け、感覚を体に染み付ける。
綺麗に=図のようにラインが張った状態を常に維持しながら弧を描いている状態。
途中で張っていたラインが弛むとそこでルアー(図で言うとおもり)が失速するので、必ずラインが張り続けていることに注意を向ける
コツ
①グリップの握り方
1フィンガーがおすすめ。
こうすることで手首の可動域が広くなる。
②小指と薬指の2本でグリップを固定する。
これが何気にとても大事。
手の中でグリップがしっかり固定されていないと、ロッドを曲げたキャストができないし、精度の高いキャストもできないので、ピッチングに関わらずこの握り方はマスターしてください。
※小指と薬指以外の指は所定の位置に添えるだけ。
③リールを横向きにする
そうしないと手首が曲がらないため、リールは必ず横向き。
④垂らしの長さ
リールの位置と同じもしくは10cmくらい短めにすると収まりが良い。
⑤振り子を自分の正面で作る(竿先が自分の正面)
正面で作ることで真っ直ぐルアーを飛ばすことができる。(精度良く投げられる)

ロッドを振り上げるタイミングを身につける(まずはグリップを腕に固定した状態もしくは軽く手首を曲げた状態で)
ルアーが手から離れた瞬間に、前(8時から10時方向)にフワッと振り上げる。
コツ
①ルアーの重みをティップで感じながら投げる(=ラインが張った状態を保つ)こと。
②ティップでルアーを前に押し出すように振り上げること。
3.手首のスナップを利用して勢いよく振り上げる
ロッドを振るタイミングを身につけるために②では腕でグリップを固定していましたが、③では手首のスナップを最大限に利用して低弾道かつ鋭いキャストを心がける。
(7時から10時の方向にロッドティップをピュッと振り上げる)
コツ
① 下から前にルアーを押し出すように振り上げること
この時に腕を前に出すのではなく、手首の返しだけで前に出してあげるとコンパクトできれいなフォームになる。
② ルアーの重みをティップで感じながら投げること
③力みは大敵
④ラインが放出されている間は、常にサミングする
バックラッシュ防止と飛距離の調整が目的
まとめ
①ピッチングは振り子の原理+手首のスナップを利用したキャスト
②ロッドの握り方が重要(小指と薬指の2本でグリップを固定)
③ルアーを下から前に押し出すように振り上げる
(その時にルアーの重みをティップで感じながらルアーを放つ。)
ピッチングは、精度良くさらに低弾道にキャストできるようになれば、着水音も抑えられるためとても実用的です。
練習を積み重ねれば誰でもできるようになるので、ぜひ試してみてください!
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