今回は春に大活躍のシャッドテールワーム「ヴァラップスイマー」について、使ってみた感想や他のシャッドテールとの棲み分けについて書いていきたいと思います。
〜この記事を読んでわかること〜
①ヴァラップスイマーは買いかどうか
②どういう動きをするのか
③他のシャッドテールワームとの棲み分けは?
ヴァラップスイマーとは?
陸っぱりのエキスパートの川村光大郎さんが立ち上げた ボトムアップ(Bottomup) のスイムベイト、 それが「ヴァラップスイマー(Volup Swimmer)」です。
特徴
シャッドテールワームでは珍しい2つの特徴を持っている。
①本物のベイトフィッシュに近い縦扁平ボディ
魚から見たシルエットに拘り、縦扁平のスリムシェイプを採用。

② ローリング主体のアクション
高速ロールと小刻みなウォブリングアクションでナチュラルに艶かしく動く。
③低重心化されたボディ
ワームのお腹側は高比重で背中側は塩が少なく低比重になっている。
これにより低重心化され、縦扁平ボディでもバランスを崩しにくい構造になっている。
④水平姿勢
水平姿勢を保ち頭上がりにしにくいバランスに仕上げられており、レンジキープが容易。
浮き上がりにくいため早巻きにも対応
⑤肉盛り
針先を隠せる(根掛かり防止)

Bottomup HPより引用 引用元:https://bottomup.info/products/volupswimmer55/
オフセットフックのクランク部(ワームの身切れ防止)に肉盛りがされていて、ユーザビリティが高い設計になっている。

スペック
• サイズ:3.3インチ、4.2インチ5.5インチの3種類
・推奨フックサイズ
3.3インチ:1/0,2/0 5.7g¥880(税込)
4.2インチ:4/0,5/0 12.5g ¥902(税込)
5.5インチ:6/0,7/0 ¥1,100(税込)
• 入数:7本、5本、4本
• 推奨リグ:ノーシンカー、ジグヘッド、ウェイテッドフック、スイムジグのトレーラー
実際に使ってみたインプレ
① アクション
ヴァラップスイマーの最大の特徴は ハイピッチなローリングアクション。
(厳密に言うとローリング+タイトなウォブリングアクション)
深いリブがなくても、水を動かして進むため、アピール力はそこそこある。
シャッド、ミノー感覚で使える。
• スローリトリーブ → ゆっくり巻いてもきちんとアクションしてくれる。
• ミディアムリトリーブ → ボディ全体がナチュラルにロールする。
ミディアムリトリーブが一番綺麗にアクションしてくれる。
• ファストリトリーブ → ブレることなく綺麗に泳ぐ。バジングも可能。
中層をゆっくり巻く釣りには不向き。理由はデメリットの項目を参照。
表層、中層の早巻きやボトムをゆっくり巻く釣りに向いている印象。
② フォール
ワームの腹側に塩がたくさん入っていることもあり、フォールスピードはスイムベイトの中でも早い方に分類される。
そのため、ボトムをノーシンカーでゆっくり巻きたい時にいち早くボトムまで沈ませることができる。
③飛距離
ワームボディにリブがなく空気抵抗が少ないためよく飛びます。
また、高比重のマテリアルも飛距離に一役勝っている印象を受ける。
④使いやすいリグ
ヴァラップスイマーは リグの適応範囲が広い のも魅力です。 特におすすめなのは以下の3つ。
1. ノーシンカーリグ
→ 表層からボトムまで効率よくナチュラルに攻めたいときに有効。
2. ウェイテッドフックリグ
→足場が高いところや強風時に有効。
3. スイムジグのトレーラー
→ ハイピッチローリングアクションがスイムジグと相性抜群! ナチュラルな誘いが可能。
メリット・デメリット
◎ メリット
ローリング主体のナチュラルアクション でスレたバスにも効く
ノーシンカー、ネイルリグ、ウェイテッドフック、
ハイピッチなアクション でクリアウォーターでも違和感なく使える
高比重ワームにしては耐久性が良い
早巻きにも対応
△ デメリット
シャッドテールのような 強波動なウォブリングアクションではない ので濁りがきついエリアには不向き
比重が高いため中層一定のレンジでゆっくり巻く釣りには向いていない
フックをまっすぐ刺さないと綺麗に泳がない。
※これは全てのワームに通ずることですが、ヴァラップスイマーは縦扁平のワームなので特に影響が出やすいです。
他のシャッドテールよりも根掛かりやすい
※ローリングアクションが強いワームになるため、ワームが横に倒れた時に根掛かりが発生しやすくなります。
そのため、ボトムで使用する際は特に、針先は隠して使用することをおすすめします。
どんなシチュエーションで使うべき?
プレッシャーの高いフィールド(スレたバスにナチュラルアクションが効く)
クリアウォーターやステインウォーター(ローリングがナチュラルに馴染む)
シャローエリアや中層攻略(フォール姿勢が安定しているため)
冬~春の低水温期(弱い波動がバスに違和感を与えにくい)
ヴァラップスイマーにおすすめのフックは?
オフセットマスター モンスタークラス

VARIVAS HPより引用 引用元https://www.varivas.co.jp/Product/searchgroup/id:3168
ヴァラップスイマーには太軸のフックでの使用をおすすめします。
太軸フックを使うことで、針の重さでワームがさらに低重心になり、より姿勢が安定します。
他のシャッドテールとの棲み分け
デッドスローラー

低水温期のスローリトリーブに特化したワーム。
ゆっくり水を掴んで引いてくる釣り専用。
また、大きなリブにより水を強く押すため、アピール力はシャッドテールの中で一番高い。
濁りにも強い。
冬や春に活躍。
ドライブシャッド

O.S.P HPより引用 引用元:https://www.o-s-p.net/img/products/doliveshad/img_tw102.jpg
シャッドテールワーム界のオールラウンダー。
スローリトリーブからファーストリトリーブまであらゆるスピードに対応。
また、フリーフォールでも、ワームが自発的にクネクネ泳ぎながらフォールするのはこのドライブシャッドだけ。
ボディとテールをクネクネ振るわせてバスにアピールします。
オールシーズン活躍。
HPフィッシュ

操作系のスイミングワーム。
スイミング、シェイク、水平フォール、
早巻き、そしてあらゆるリグに対応。
懐の広さとポテンシャルを秘めたワーム
オールシーズン活躍。
フルスイング

素材の硬さを活かしたパワフル且つアクティブなアクションを実現。
テールのパワフルな水押し活かしてスイムジグやスピナーベイトののトレーラーとして活躍。
オールシーズン活躍。
ヴァラップスイマー
リアクション要素の高いアクションでスレたバスに効果的。
パワフルなウォブリングを売りにしているシャッドテールワームが多い中、シャッドやミノーのようにローリングアクションが出せるのはヴァラップスイマーだけ。
替えのきかない存在になること間違いなし。
オールシーズン活躍。
まとめ
ボトムアップの ヴァラップスイマーは、
適度なスピードでナチュラルに巻きたいとき
早巻きでリアクション的な使い方をしたい時
ボトムをゆっくり巻きたい時
クリアウォーターでも巻いて釣りたい時
このようなシーンで活躍するルアーなので、クリアウォーターやハイプレッシャーフィールドを攻略したいアングラーにはぜひ試してもらいたいアイテムです!
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